KGIとは?メリットとNG設定例を紹介

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こんにちは、Ludyworksの髙橋です。
おそらく、KGIやKPIという用語を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今回解説するKGIは、ビジネスシーンで多く使われる用語の内の一つです。
もしあなたがまだKGIについて知識がないのであれば、ビジネスシーンで取り残されないようこの記事で一緒に勉強していきましょう。
・ビジネス用語を勉強したい方
・経営を数字で管理したいと考えている方
Contents
KGIとは?
始めに、KGIとは何なのかについて解説していきます。
KGIは「Key Goal Indicator」の略で、日本語訳では「経営目標達成指標」となります。
日本語訳にしてみても非常にわかりにくいですね。
わかりやすい言葉で解説すると、「どのくらいの数値を経営上の目標とするか」を表した指標です。
経営を行っていく上での目標を表す指標なので、売上高や利益額をKGIとして設定する場合が多いです。
KGIとして設定する例として、月商100万円や、月利益60万円、利益率30%等が挙げられます。
KGIとKPIの関係
KGIと似た用語で、KPIという指標を聞いた事があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
KPIとは「重要業績評価指標」という意味の指標で、業績を評価するための指標となります。
基本的にKGIを設定した後は、KPIも合わせて設定するようにします。
目標だけ設定するのではなく、その目標に対しての行動指標も同時に設定する方が効果的だからです。
月商100万円といったKGIを設定したとして、月の商談数を20件設定するといったイメージですね。
イメージとしては下記のように、KGIの下に複数のKPIが結びついていくというようになります。
KPIについて詳しく学びたい方は下記の記事で解説しているので、併せて確認してみてください。
KGIを設定するメリット
KGIを設定することで様々な経営上のメリットがあります。
一緒に確認していきましょう。
①社内で目標を共有できる
KGIを設定することで、社内で目標を共有できることが大きなメリットです。
定量的なKGIを設定し事業部内に共有することで、経営層と従業員の間で共通した目標を目指して行動することが可能です。
②目標と現状とのギャップを認識できる
例えば月商100万円をKGIとして設定したとします。
現在月商が80万円だとするとギャップは20万円です。
ギャップをもとに、目標達成までの進捗を確認することができます。
またこのギャップをどのように埋めるかを分析することで、目標を達成するための行動を考え出すことが可能です。
KGIのNG設定例
KGIを設定することで、様々な経営上のメリットが生まれることはお分かりいただけたでしょうか。
しかし、KGIとして設定すればなんでもいいというわけではありません。
KGIとして設定するとあまりよくない例がいくつかありますので、次の項目でKGIのNG設定例を紹介していきます。
①KGIが定量化されていない
一つ目のNG例は、定量化されていない目標をKGIに設定してしまう例です。
「社員のモチベーションを上げる」、「ユーザーからの好感度を上げる」等ですね。
これらの定量化されていない目標をKGIにしてしまうと、現状と目標のギャップがわからない事が最大のデメリットとなります。
また、具体的にどの程度の目標を達成すればいいのかもわかりにくいため、モチベーションの低下にもつながります。
KGIを設定する際は定量化した目標に設定するようにしましょう。
どうしても定性的な目標を設定したい場合は?
とはいえ、どうしても定性的な項目を設定したい時もあるとは思います。
その場合はNPS指標を活用することをお勧めします。
NPS指標とは、お客様に0~10までの11段階で評価をしてもらい、サービスに対しての愛着度がどれくらいあるのかを定量的に判断する方法です。
例えば店の雰囲気をKPIとして設定したい場合、お客様にアンケートでお店の雰囲気を0~10で評価してもらいます。
評価してもらった後、点数によって下記のように分類していきます。
分類 | 点数 |
推奨者 | 9点,10点 |
中立者 | 7点,8点 |
批判者 | 6点以下 |
分類した後、推奨者と批判者の割合を算出します。
今回は下記のような割合になったと仮定します。
分類 | 回答人数 | 割合 |
推奨者 | 30人 | 30% |
中立者 | 50人 | 50% |
批判者 | 20人 | 20% |
算出したら推奨者の割合から批判者の割合を引いたものがNPSスコアとなります。
今回の場合は推奨者が30%、批判者が20%ですので、NPSスコアは10となります。
自社のNPSスコアと業界平均のNPSスコアを比較して、現状を評価します。
評価が定性的な場合はNPSスコアなどを用いて定量化し、それをもとにKPIを設定することをお勧めします。
②現実と乖離しすぎている
2つ目のNG例は、現実と乖離しすぎている目標をKGIとして設定してしまう場合です。
例えば現在の月商が100万円として、月商1億円という目標を設定したとします。
このように高すぎる目標を設定してしまうと「頑張っても達成不可能だ」という雰囲気が社内に蔓延してしまい、モチベーションの低下につながります。
また現実的に達成不可能な目標を設定してしまうと実際の進捗状況が無意味なものになってしまうため、必ず現実的に達成可能なKGIを設定するようにしましょう。
③KGIが多すぎる
3つ目のNG例は、多すぎるKGIを設定してしまう場合です。
一つの事業部に10個ものKGIを設定してしまうと管理が煩雑になりすぎます。
KGIが多いとどの目標に対して注力すればいいのか判断しづらくなり、目標達成に費やすリソースが分散してしまいます。
その結果、目標達成に対する効率が悪化してしまいます。
KGIを設定する際は1つ、多くても2つまでに抑えるようにしましょう。
まとめ
最後にまとめです。
KGIとは、「どのくらいの数値を経営上の目標とするか」を表す指標です。
KGIを設定するメリットとしては
①社内で目標を共有できる
②現状と目標のギャップを確認できる
という点が挙げられます。
しかしKGIを設定する際の注意点もあり、
①定量化された目標を設定する
②現実的に達成可能な目標を設定する
③KGIの個数を増やしすぎない
という点が挙げられます。
注意すべき点に気を付けつつ、KGIを設定してみてください。
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