ISの予算損失と対策方法についての考察【広告運用:実践編】

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こんにちは、LudyWorksの髙橋です。
以前の記事でインプレッションシェアについての解説をしました。
今回はもう少し踏み込んで、インプレッションシェアの予算損失についての考察を書いていこうと思います。
そもそもインプレッションシェアについて知らないという方向けに下の記事で解説していますので、先にそちらをご確認ください。
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ISの予算損失とは
ISの予算損失について軽く復習です。
ISの損失率には予算起因での損失とランク起因での損失があり、予算起因での損失の事をISの予算損失と呼称していましたね。
ISの予算損失が起こる原因ですが、一日に使うと設定した予算(日予算)を1日の途中で使い切ってしまう事が原因となります。
例えば一日で1万円使う予定だった予算を、お昼の12時の時点で1万円使い切ってしまった場合などにISの予算損失が起こります。
念のため再度確認したい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
[nlink url = “https://ludyworks.com/blog/78”]
ISの予算損失を抑えるためにできることは?
この項目からはISの予算損失を抑えるためにできることはあるのかどうか、検討していきたいと思います。
結論から言うと、対策として考えられるのは以下の二点です。
- 1日の予算(日予算)の増額
- 配信内容の見直し
それぞれの対策について解説していきます。
日予算を増額してはどうか?
まず初めに考え付くのは一日の予算(日予算)の増額です。
予算が1万円だったら半日で使い切ってしまう・・・→せや!予算を2万円にしたろ!
という感じですね。
日予算を増額するというのは予算損失解消の対策としては有効です。
予算を増額すればその分機会損失も減るので、よりCVを獲得できる機会が増えることになります。
ただ、これは無限に予算がある場合に限ります。
無限ではないにしろ、増額したいときに増額できるだけの予算が必要になります。
代理店の場合であればクライアントに依頼して、予算を増額してもらう必要がありますね。
広告効果が良く、広告を配信すればするだけCVが取れる状態であったり、予算が潤沢にあり、広告を常に配信したい場合であれば予算を単純に増額するという対策が効果的であるという事ができますね。
配信内容を見直してみるのはどうか?
では、次に広告の配信内容を見直してみるという施策について考えていきましょう。
予算損失と配信設定の見直しって関係あるの?
と思った方もいらっしゃると思いますが、もう一度ISの定義を確認してみましょう。
IS =実際に表示された回数 ÷ 表示される可能性のあったオークションの回数 × 100
となっています。
この式から考えると、そもそもの表示される可能性のあったオークションの回数を減らせばISは上昇することになります。
それだけ聞くとただ配信をシュリンクさせてしまうだけのように思えますが、CVRやCTRは1日中一定なわけではありません。
例えば、転職サイトの広告を出稿しているとします。
これまでは一日で一定のペースで広告を配信していましたが、これまでの実績を確認すると、多くの人が仕事終わりである17時以降の方がCVR・CTRの数値が高い事に気が付きました。
よって、あなたは仕事中の9時から17時は広告の配信を抑え、仕事終わりである17時以降に広告の配信を強化することしました。
上記の施策だけでも何も対策していない時と比較するとかなりの配信の無駄、ISの予算損失を抑える事ができると考えられます。
CVR・CTRが低い日中でも広告が表示されるかどうかのオークションは行われるため、そこでオークションに負けていたらそれだけでISが下がります。
また、CVが取れない時間帯に配信することで予算を無駄に使ってしまい、本当に出したい時間帯に広告を配信できないという機会損失まで起こってしまいます。
その無駄を解消してあげることで広告配信の効果改善、ISの予算損失を最小限にすることが可能です。
予算損失を減らすために配信を見直すという事は、効果のいい時にのみ配信を行う。効果の悪い時はそもそもオークションに参加しない。
という様に、無駄なオークションに参加しないという施策になります。
どちらの施策を採用する?
先ほどまでで2つの施策を紹介しましたが、まずはどちらの施策を採用すればいいのでしょうか?
これはアカウントの状況で判断してみてください。
何故なら、先ほどの2つの施策はどちらもメリットとデメリットがあるからです。
すでに無駄が存在しないアカウントであれば予算を増額していくのが有効な施策となりますし、まだ無駄が多い運用になっている場合であれば、先に配信内容を見直し、その後で予算を増額していくのが有効な流れになると考えられます。
ISの予算損失が多い場合は一度アカウントの設定を見直してみて、どういう施策を打っていくか考えてみてください。
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